江戸時代、千社参り(たくさんの神社仏閣を詣でる事)の際に自分が参拝した証として名前を書いた木札(千社札)を納める習慣が生まれました。
江戸時代の中頃には「自分の千社札がある間はご利益が得られる」と大流行し、京都や伊勢など全国の神社仏閣で見られるようになりました。
当時、大流行した千社札ですが、昨今では縁起物として親しまれております。(天然木ですので、ごく稀に割れることもありますが、そんな時は不吉と考えずに、千社札が身代わりになって災難を受けてくれたと捉えて頂ければと思います。)
梵字は仏教の経典と共に、伝来し、文字自体に仏法の神聖なパワーがあるとされています。
十二支の各干支の守り本尊を表す守護梵字を身につける事で、守り本尊の御加護。御利益が受けられると言われております。
キリーク<千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)>
千の慈眼と慈手で一切の悩みを救い、願い事すべて叶えて下さるという観音様です。
タラーク<虚空像菩薩(こくぞうぼさつ)>
すべての福徳と知恵を授け、特に記憶力向上、厄除け、症状回復に御利益のある仏様です。
マン<文珠菩薩(もんじゅぼさつ)>
知恵の仏として学業の功徳が顕著。苦労や災難を五智の剣で断ち、幸福を招いてくれます。
アン<普賢菩薩(ふげんぼさつ)>
文珠菩薩と共に釈迦如来の脇士として白象に乗った菩薩です。長寿を授けてくれます。
サク<勢至菩薩(せいしぼさつ)>
阿弥陀の脇士として慈悲と知力を象徴し、邪気を払し、進路を開き、福徳長寿を授けます。
バン<大日如来(だいにちにょらい)>
あらゆる災厄苦難を除き、将来への道が明るく開けるよう、福徳と長寿を授けます。
カーン<不動明王(ふどうみょうおう)>
千の慈眼と慈手で一切の悩みを救い、願い事すべて叶えて下さるという観音様です。
キリーク<阿弥陀如来(あみだにょらい)>
大慈悲に浴して一切の苦難を逃れ、また福徳長寿が授かります。
「おにはそと ふくはうち」と読み
由来については不明ですが、江戸時代の儒者の言葉で示されています。
「仁に遠きものは道に疎し、苦しまざるものは知に疎し」と読み下し文になります。
「仁者は人の道、あるいは道理をわきまえているもの」「苦労していない、あるいは努力なくして本当の智は得られないもの」といった意味になります。
この言葉は「御守り」となります。
持ち主のお名前の一文字を入れる事により、御本人 独自の「御守り」になります。